マンガ、デジタルマンガ、アニメの展示方法について注目しながら巡回しました。
そこで気付いた点をまとめたいと思います。
- マンガの展示はアニメの展示に比べて圧倒的に情報量が少ない
- マンガの展示において複数人に見せるコンテンツが少ない
- デジタルマンガで作業工程の展示はない
※ここでは「マンガ」のみの表記は紙媒体のものとします。
アニメがマンガ以上に持っている情報として「音声」「動画的表現」があります。展示においてこの2つはアニメ及び音声を再生し続けることで、その作品の世界観を使えることができます。
この点がマンガの展示の情報量が少なくなる原因だと思います。そのマンガの世界観をイメージした音楽があるが、それは2次創作コンテンツであり読者にとってはノイズにしかならないことがある。
【マンガの展示において複数人に見せるコンテンツが少ない】
アニメやデジタルデータで作成されたものは大画面ディスプレイや大型パネルで表現できます。しかし、マンガの原稿やその内容は実寸大サイズの表現しかされていません。これは原稿そのものが希少なもので、それを重要なものとして展示しているからです。このマンガの原稿の表現方法にもまだまだ課題があると思います。マンガが好きな人は本当に原稿を見ることを楽しみにしているのでしょうか?
また、マンガの内容を伝えるものとしてマンガそのものを会場に設置しています。これは閲覧できる人数が限られてしまいます。展示物の独占は展示における世界観表現の阻害になるのではないかと考えます。
【デジタルマンガで作業工程の展示はない】
アニメなどの展示では絵コンテなど作業工程の展示があるがなぜデジタルマンガではないのだろうか?
一つ考えられるのは、デジタルマンガにおいて統一された作業工程がないということである。
そのため作業工程を展示しても、作業工程が違う人間にとっては有益な情報が入らないことが考えられる。例えば、ネーム・下書き・ペン入れの段階をすべてデジタルでやる人とペン入れのみをデジタルで行う人では展示に対する着眼点が違うことがある。場合によっては、デジタルでは下書き段階を飛ばすこともありうる。
デジタルマンガの作業工程を展示するには、デジタルマンガの作業工程の流れの規格化が必要になるのかもしれない。
まとめ
マンガの展示来る人は本当に「展示」として見に来ているのか?
まずは、マンガの展示を見にくる人のニーズの分析が必要である。
さらに展示を行う側は、展示を可能な限り唯一性のあるコンテンツにしなければならない。しかし、それは2次創作であってはならない。
そのためにもマンガ及びデジタルマンガの文法・構造・作業工程の見直しをしていくことを考える必要がある。
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