2012年8月1日水曜日

「科学で体験するマンガ展」行ってきました



科学を体験するマンガ展に行ってきました。



マンガの展示

「科学で体験するマンガ展」では2つのタイプのマンガの展示がありました。1つは、ブースでテーマとなっているマンガを説明する展示。もう1つは、科学技術を使った体験型のマンガの展示。代表的なものを説明します。





1. 「ひみつのアッコちゃん」の説明用マンガ

30インチほどのディスプレイによるFlashアニメの再生。再生の始まりは手前にある鏡に自分の顔を移すことがきっかけとなっている。ここでは画像による顔認識システムを利用しています。

この展示ではひみつのアッコちゃんの1話のシーンとコンパクトを手に入れるシーン・下宿に来た小林さんと信頼を深めるシーンの3つを展示が行われていました。
ディスプレイは3つ設置されており、それぞれ1シーンずつが流されている。1シーンあたり1分弱でした。

ディスプレイのマンガのコマの進みはやや早いが、コマの周りに大まかな展開が描かれた文章が表示されるため内容の理解はそれで十分できる。シーンのすべてのコマが使われているわけではなく、文章による補完が行われていることで理解しやすいものになっていると考えられる。

【まとめ】
動きと文章を用いた描写の補完により短時間でストーリーを表現し、来場者がマンガの内容を理解できる展示となっています。絵と言葉で構成されるマンガならではの編集方法だと思いました。



2. 009のストップモーションゴーグルを使用したマンガ展示

高速で回転するコマを高速にシャッターが開閉するゴーグルを通して見ることで回転するコマが止まって見えるという展示企画。敵キャラクターの高速で動く能力を体感する展示となっています。

このブースではストーリーを体感するということに主観が置かれています。マンガを楽しむと言うよりは009で展開された盛り上がる場面の再現ということが主題になっていると考えられます。
マンガの世界を体験するという意味では効果的な展示方法だと思います。
しかし、2コマのみで展開される展示なのでマンガとしての機能を十分表現しているかは疑問です。特殊な閲覧方法を用いる場合は、マンガのストーリーの理解と読み方のバランスを取る必要があるのではないかと考えさせられました。

【まとめ】
マンガを視聴方法に制限をかける方法で展示する場合は、その特殊性によりマンガのコマの役割の意味が薄れてしまうのではないかと考えられます。コマの役割の意味とはストーリーの時間分割と視線誘導だがそれを表現できている展示ではなかった気がします。




3. パネルによるマンガのコマの展示

各ブースには題材となっているマンガの簡単なストーリーを解説するパネルが設置されています。雑誌で掲載されたコマ割りと同じ状態で展示されているわけではなく、展示用に編集されています。1ページをそのまま展示するわけではないので、コマは吹き出しを含む枠線より一回り大きく切り取られている。また拡大されて印刷されているが、モアレや線がぼやける様子はありませんでした。コマの展示の他に吹き出しによるおおまかなストーリーの解説があり、マンガの内容に対しての知識がなくても理解できるようになっています。展示におけるキャプションの役割に近いものだと考えられる。

【まとめ】
マンガのストーリーを伝えるためにコマの置き方や省略・解説の追加などの工夫が見られました。空間でマンガを表現する場合はシーンごとのわかりやすい区分の必要性が感じられた。



総評

「科学で体験するマンガ展」では原画を用いた展示が行われていませんでした。マンガの展示が各ブースのコンテンツの案内役としての機能を持っていたことがうかがえます。マンガのストーリーを伝える展示では、キービジュアルになるようなコマとそれの解説によって閲覧者に説明を行うことが定型化していました。また、その他の展示としてプロジェクションマッピングやKinectを使った展示がありましたが、目新しいものではありませんでした。
今回の展示のポイントとしては絵のうまさやコマ割りのおもしろさを伝える展示ではなく、ストーリーを来場者に理解してもらうことに重点を置かれていたとところです。図のようにマンガだけでなく説明のキャプションを付けることで叙述的な内容理解を促し、シーンのメインとなるコマへの誘導を行うことでイメージとしての内容理解を保管しています。また、キャプションによる説明により余計なコマの省略もでき、展示スペースの効率化もできていると考えられます。

とにもかくにも家族で楽しむ系の展示会でした(笑)



図 マンガのストーリーを解説パネルのモデル





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